井戸人別館【東京翠影】

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2007年 09月 28日

【東京の井戸】豊島区雑司が谷二丁目 鈴の家【2回目】

2007/8/21に続き二回目!



2007/9/16
木製の手押しポンプを間近で撮影するため、再訪しました!

幸いお店は営業しており、早速ずうずうしくも声をかけ撮影させていただく。
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なんて立派な井戸ポンプ。
現役では無いものの、昔の勇姿が思い浮かべられる。

何故こんなにも古いポンプが残っていたか私なりに推察。


その一、店構えの中にあるポンプなので傷みにくかった。
その二、木製ポンプが頑丈であり、比較的最近まで現役だったため、ポンプが壊れた時には電動ポンプが一般的になっており、
鋳造のポンプに切り替えるのでは無く、電動ポンプに切り替えた。

しかし、木製のポンプは撤去されなかった。
なぜかというと・・・。


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なんと、井戸の吐水口の上に板を固定して、「作業台」として使われていたからです!

かくして、数々の幸運が重なり、恐らく明治時代からこの平成の世まで
木製の井戸ポンプは生き延びたのです^^ノシ


やった!よくやった!俺は嬉しいよ!^^


e0117923_20182839.jpg

明るい外の風景を見つめ、在りし日を偲ぶ、御井戸様。




こんなにも貴重な井戸ポンプを抱える老舗の花屋、鈴の家さん。
しかし2007年の9月いっぱいで、改築のために取り壊す事が決定している事を聞かされる。



「そ、そうなんですか・・・。」
残念そうな顔をしている私に奥様が驚くべき言葉をかけてくださった。




「そんなにもったいないならあげるわよ?もっていく?」



「え!?」
驚きすぎて返答できない。

貰うって言っても、置く場所どうする?
こんなもの貰ったら嫁がなんていう?
もって行くっていっても重いし。どうやって運ぶ・・・?
「もったいない」
「古いものには歴史があるんだから保存しないと・・・」
と思っているが実際に自分がそういう局面に関わるとは思わなかった。
今までは他人事だった。



・・・一瞬で頭の中がスパークしたが、決断。

やはり答えは一つ。私がここに来た意味はコレにあった。




「ほんとですか!?喜んで頂きます!」

今年の3月17日玉林寺の裏の小径であの井戸に出会わなければ
井戸探しもしなかったし、ブログも始めなかった。

私が9月16日の今日、このお店を訪問しなければ、
この木製の井戸ポンプは世界から消える運命にあった。





ある種の使命を感じる。

「日を改めて、必ず取りに伺います。よろしくお願いします」

そういって深く頭を下げると私は鈴の家さんを後にした。




つづく!
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by 23dt | 2007-09-28 00:45 | 豊島区の井戸


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